トヨタJPN TAXI(ジャパン・タクシー)

いすゞ自動車から電気トラック(エルフ)が発売されましたが、こちらの方が個人的に注目度が高いと思ったので(笑)

スペックやサイトの記事を見れば見る程、トヨタの「ホンキ度」が伺えます。
LPG、CNGを問わず、エンジンも含めて多分唯一のメーカー製ガス専用車(トラックを除く)ではないでしょうか。しかもハイブリッド。そして何よりもその燃費。カタログ上の19.5km/Lという数字は、30km/Lとか40km/Lとかいう数字に慣れてしまった我々には一見平凡な数字に見えてしまいそうですが、燃料はガソリンの約6割という価格のLPガス。ガソリンと同じリットル単位に
なりますから、ガソリン車だったら約32km/Lなんて値に相当します。
そして荷室がデカイ。今の配送の仕事では、外国人観光客の「爆買い」をいくらでも目の当たりにしていますが、確かに現行のクラウン・コンフォートのトランクでは、大きな旅行カバン+それに負けない位のお土産は確かにキツイ(殆どツアーバスでの移動だと思いますが)。



ベース車の価格が、クラウン・コンフォートの約230万から約330万と、イッキに100万円も上がっています。いくら燃費が良いとはいえ、元々燃料代の安いLPガスで走っているタクシー業界で、この価格差はどう受け止められるのでしょうか。年間6万kmとも10万kmとも言われるタクシー。寿命まで走りきって、やっと「トントン」ならまだ良いとは思いますが。

何より、燃料電池や電気自動車に向かっている大トヨタが、「ガスを捨てなかった」のが凄いと思います。
私の身近でも個人タクシーで「クラウン」は勿論「プリウス」や「アクア」もよく見ますが、特に後者2台の場合は結構ガス車に改造せず、ノーマルのままで乗っている人が少なくないんだとか。元々燃費が良いからなのと、電池を積んでただでさえ広くないトランクスペースにボンベを積めない為、スペアタイヤのスペースにボンベを搭載しなければならないのを嫌っているからじゃないか?と勝手に想像します。
業務用途の走行距離では少なからずもタイヤのパンクというのは避けられませんし、人に頼れない「個人」であれば尚更の事です。実際に私も過去の記録では1年に一度位の頻度でパンクは発生しています。(運が悪い時は週に2回…)

もうひとつ挙げるなら、数十万キロという使用目的で、FF(前輪駆動車)耐久性に疑問を持っていると言われるタクシー業界にFF車を導入した事でしょうか。

最後ですが、メーカーがこうしてきちんと「LPGハイブリッド」を世に出した以上、
「GASハイブリッド」と謳った「バイフューエル車」への改造を手がけている事業者はユーザーに誤解を与えない為にも、その呼称を控えるべきだと思います。
(元々ハイブリッド車をベースに改造しているのなら別です)
「ハイブリッド」は、直訳すれば「混血」なので、意味上は通じていると思いますが、日本で使われる意味としては、事実上「ガソリン+モーター」という「二つの動力源」を持つという事で、一つのエンジンを異なる燃料で駆動するのとは違うと思うからです。



CNエボリューション

個人事業主として軽貨物事業を営んでいます。天然ガス自動車を業務に使用していく事の、良かった事、悪かった事、面白かった事、色々ご紹介して行きたいと思います。

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