日本は世界で一番天然ガス自動車が高い国?(2)

日本は世界で一番天然ガス自動車が高い国?(1)で書きました通り、ドイツやイタリアでは
今でもメーカーによる天然ガス仕様の乗用車を購入する事が出来ます。

その他の国でも幾つか、調べて初めて知った様な現地の自動車メーカーでも、天然ガス自動車の生産・販売されているのを知りました。
こう言っては失礼かも知れませんが、自動車の天然ガス化というのは、ハイブリッド車を開発するのに比べればずっとハードルの低い技術でしょうし、確実に燃料費の削減に繋がりますから、重いだの狭いだの走らないだのと贅沢を言わない?使用環境では支持されてるのかも知れません。

トランクの床下にキレイに収まっているゴルフ・TGIの高圧容器。こういうのが日本でもあったらなぁ~!と常々思っています。

■諸悪の根源は「高価で重い高圧容器?」

私は一ユーザーに過ぎませんが、敢えてそう言わせて頂きます。

現在愛用しているHKSバイフューエル・ハイゼットの導入を判断している際、同社の広報資料に「純正車よりも小さな高圧容器を採用し、低価格化に努めました」とあったのが非常に気になりました。税抜きでなら改造費用を含めた価格差は確か30万円以上あり、タンクを75Lから45Lに換えただけでそんなに安くなるの?と思いました。より使い勝手の良い『バイフューエル化』されているにも関わらず、です。

「天然ガス自動車の購入方法」でもご紹介している(株)アネブルが、「高圧容器の交換費用」を公開してます。それによりますと、4t車で一般的に利用されている150Lタイプの高圧容器2本の交換費用は約77万円。しかもそれは重い鋼製での話。約180kg軽いカーボン製のそれに換えると費用は何と130万円。
軽トラよりはるかに燃料消費の多い中型トラックですが、中距離輸送でしかも車齢15年を超える車とあっては、以後の費用対効果と比較して判断に迷う金額かも知れません。

メーカーが販売車を天然ガス化する事への抵抗の一つに、この高圧容器の重さがあります。車体の重量バランスや、特にブレーキ性能に大きく影響するからです。実際私も、以前の丘陵地での配送の際、旧型のS200∨でもブレーキパッドが1年しかもたなくて減るのが早いなぁと思ってたのが、現在のバイフューエル車に替えたら僅か3ヶ月しか持たなくなって驚きました。市街地の配送に変わってからはそれが昔話だったかの様にパッドの寿命は伸びましたが、安く軽量なモノに交換できるのなら、今すぐにでもしたいと、常に思っています。




海外の通販サイトで同様の容量を持つカーボン製の高圧容器を見つけました。価格や約300ドル。う~ん、33,000円位かな?(笑)勿論それより遥かに「送料」の方が高くはつくとは思いますが‥(他にも探せば沢山でてきます)

併せて、世界のあちこちのサイトでは、ガソリンエンジンをCNG車に改造する為のキットがネット通販(!)で販売されていたりします

【参考サイト】

‥変換キットに至ってはこの中に見覚えのあるモノが無くて良かった、と思うばかりですが(絶対ありません(笑))こういうキットやボンベをネットで取り寄せ、自分のクルマに業者又は個人で取り付けて走らせている人たちも、世界には少なからず存在するという事でしょうか。
勿論、実際に走れるクルマとして仕上げるには、部品だけでなく専門知識を持った技術者の作業単価も考慮する必要はあります。今はモノを作るよりも、作ったモノを検査する事の方がずっとコストがかかる時代です。生半可で手を出すと、とんでもない事になるのは過去の記事でもご紹介した通り。

【世界の各地で発生したタンク爆発にまつわる動画】

日本でこうした事故が起きたという話は聞いたことがありません。高価あ高圧容器はこれらの事故から人命を守る為‥にしてもやっぱり高いです。
そうした実情を踏まえた上でか否か、2017年6月に道路運送車両法の一部が改正され、国連規則(UNR110)に適合した高圧容器の搭載が可能になったハズなのですが、1年半を経た今現在でも、海外の製品を利用して低価格化された天然ガス自動車の登場というのは、メーカー/改造を問わず、国内では未だに現れてはいません。

今や日本の自動車メーカーですら、日本国内はメインの販売先ではなくなりつつあり、特に小型車は選択肢がこれから更に小さくなると予想されます。(2018年のトヨタ自動車の世界の生産台数は約888万台。うち国内販売台数は約156万台で全体の約17%)それなのに、ユーザーが独自に「より何か」を求めようとすると、「改造車お断り(でも車検・点検だけは来てネ)」と釘を打たれます。
まだ遠い先の電気や水素の時代を見つめるのもありですが、ハイブリッド車のリサイクル方法さえ未だ確率されていない現在、今やれる事を考えるのもいかがかな?とは個人的に思います。



CNエボリューション

個人事業主として軽貨物事業を営んでいます。天然ガス自動車を業務に使用していく事の、良かった事、悪かった事、面白かった事、色々ご紹介して行きたいと思います。

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2件のフィードバック

  1. 柴藤徳洋 より:

    巴商会がコンポジットタンクを販売する動きがあり あとは 価格で折り合えるかどうかです。そうすれば20年有効のタンクへ載せ替えができるようになれば 程度のいい車走行距離が低い15年経過車も利用できるのではないかと思います。

    • 柴藤様、貴重な情報ありがとうございます。
      20年有効というのは初耳ですね。私でも調べてみます。
      程度の良い走行距離との事ですが、過去にも書きました通りガス車は特にヘッド周りが熱の影響を受けますので、バルブクリアランス異常→圧縮漏れ、といった類の不調が距離に伴って増えてくると思います。ただこれはクリアランス調整やガスケット交換等で対応でき、エンジンを交換する事に比べればずっと安いコストで済むと思います。オール電化の前に何かやれるんじゃない?という想いは変わりません。

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