天然ガス自動車(バイフューエル車)との付き合い方-他に注意べき所

■走行距離ごとの点検
バイ・フューエル車は、「ガソリン車」と「ガス車」2台分の役割をする分、メンテナンスもそれ相応に必要になります。
例えば私のハイゼットの場合、15,000kmごとにシステムのコンピュータの点検、30,000kmごとにバルブ・クリアランスの点検・調整を整備マニュアルで勧められています。
特にバルブ・クリアランスの調整というのは、今時一般のクルマでははGT-Rかフェラーリとか位の、よほど高性能なマシンでない限り、普通求められる事はないでしょう。

比べる事自体無理があると言われても仕方ありませんが‥(苦笑)

前にも書きましたが、(LP、天然問わず)ガス車には燃料による「吸気系の潤滑」作用が得られません。極端な話、それにより吸気系バルブのシートが摩耗して燃焼室の気密性が保たれなくなる可能性があるからです。
ただ…旧車のS200Vでは、32万kmで廃棄処分となる迄の間、ついに一度もクリアランスの調整をする事はありませんでした。純正のCNG仕様車はその辺りが強化されているからと、エンジンそのものの構造がヘッドを取り外すのに困難らしく、費用がかかる為に見送った為ですが、「晩年」のパワーダウンは明らかにそれが起因していると思われます。

■ブレーキパッドの点検
天然ガス自動車の短所の一つで、ガスの経済性を損なう事は、何と言ってもクルマが重い事です。
旧車のS200Vもそうでしたが、今回のS321Vも同様に、ノーマル車に比べて約100kg、車体が重くなっています。、重い車体を止めるには、より大きな制動力が必要になりますから、ブレーキへの負担もそれなりに大きくなります。
更に私の私の場合は特別だったかも知れませんが、宅配で回っていたエリアがやたらと高低差が多く(地図で見たら80m!)、加えて昨今のネット通販の盛況で膨大とも言える数になった件数を、(しかも重い荷物があったりするんだよなぁ)正に「ねじ伏せる」つもりで捌いていましたから、人(自分)は勿論、クルマにとっても相当な負担でした。
S200Vでも1年もつかもたないかという内に毎回の12ヶ月点検では前後のパッドを交換していましたし、更に50kgも重くなった現在のS321Vでは、ここまでの10ヶ月で既に2回もフロントのパッドを交換して今に至っています。




■冷却水の定期的な交換
上記の「燃焼室が高温になる」に付随しますが、一般道を空車又はそれに近い状態で走る分には全く問題ありませんが、積載状態で長い、又は急な坂道を登る時などは、備え付けたレーダーの水温表示がかなり上がります。何度も100℃を超えた瞬間を見ました。
又、アイドリング状態でも長い時間運転していると、ガソリン運転時に比べて水温は高くなり、98℃位になります。(電動ファンが回ってそれ以上になるを防いでくれています)そんな状況が頻発しては、冷却水にとって良い訳がありません。
あいにく旧車S200Vの時は、サーモスタットやホース、ひどい時にはラジエータ本体のパンク等の故障が度々ありましたので、10万kmごとのウォーターポンプの交換の際と同様、冷却水も交換していました。

■プラグの点検・交換
燃料は燃焼室に入ると気化して気化熱を奪う為、エンジンを冷却する作用があります。この効果が得られないガス車は、燃焼室が高温になる為、「白金プラグ」という
特別なプラグの装着が必要になります。
このプラグの点検・交換は20,000km~100,000km(長寿命タイプの場合)、と決められていますが、このプラグ、一般に取り付けられている普通のプラグの約3倍の価格です。
上記を理由に、ガス車を導入する際には、専門の整備士が居る位に車両を保有している企業か、そこそこクルマのメカニズムを理解している個人が、且つクルマの状態をきちんと見て理解できる事が望ましいですね。
更に言うと、これらのコストを吸収できるだけのアドバンテージを確保するには、やはりある程度の距離を走る用途が望ましい思います。(勿論、環境性能で判断される方は大歓迎です(笑))

又、逆の意味で、そういった煩わしさとは無縁で、クルマに対する知識など全く無くてもそこそこ好燃費で乗れるからこそ、ハイブリッド車が指示されているのだと思います。最初に書きました通り、私は「軽トラにハイブリッドがなかったから」今現在の最良の選択肢としてガス車を選びました。



CNエボリューション

個人事業主として軽貨物事業を営んでいます。天然ガス自動車を業務に使用していく事の、良かった事、悪かった事、面白かった事、色々ご紹介して行きたいと思います。

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