天然ガス車で軽貨物の業務開始
かくして私の運送事業者としての新しい生活がスタートしました。当たり前の事ですが、
基本的には「自営業者」です。頼れるのは最後には「自分」という立場です。
デビュー時の仕事量の不安定さは多少ありましたが(笑)、状況の変化もあって、結局
当初予定していた○○急便ではなく、○○局での配送の仕事に身を置く事になりました。
これは今思えば、私にとってはラッキーな事でした。
仕事先までの通勤距離や時間は殆ど変わりませんが、自分の配達エリアまでの距離が
非常に短く、現在(2017年)ほど物量も多くなくて、もう若くない自分には丁度いい?(笑)
又、お昼休み等は営業所に戻って空調の効いた部屋で食事を取る事が出来ました。
実はこの「室内で食事する」という事が、民間の運送会社の受託業務という立場では
ななかなか出来ないのです。
当初仕事を予定していた○○急便の場合、大都市の中心から離れた郊外に大型の営業所
を構え、そこから四方に散って集配業務を行うといった形態が普通です。荷物は早朝に近距離からと、お昼に遠方からの大型トラックで拠点に運ばれる為、営業所から遠い地域を回る集配車はお昼過ぎに「ドッキング」といって、チーム毎に4トン車などで地域まで運んで受け渡しを行います。
現地に車両が集まって荷物をさばく適切な場所が無い時には、交通量の少ない路上で行われたりもします。
なので営業所からの荷物を積んだトラックが来るまで、配達の担当者は車両の中での待機を強いられる事になります。お昼をコンビニの駐車場や公園の脇、こうしたドッキング場所で
取るという事はかなり普通の事なのです。
季節の良い次期ならいいでしょうが、特に夏の炎天下等は、エンジンをかけっ放しにしてエアコンを効か続けせないと体が持ちません。これが数十分に及び、且つ毎日ともなると、その
為の燃料代というのもバカにならないのです。
その代わりに、一般企業とは大きくかけ離れた企業風土がその会社にはありました。
仕事を初めて僅か3日目の事だったと思います。営業部の課長の一人の席を通り過ぎようとした時、ふと耳にその方の会話が耳に飛び込んできました。
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