最悪の事態から脱出?-コロナ最底辺より
7月の半ば、待ちに待った「ワクチン接種券」が郵送されてきて、その日の夜の内に予約完了。8月2回めの日曜日、めでたく1回目。そして自動的にその3週間後、2回目の接種を受ける事ができました。
ただ1回目が「どこが筋肉注射だよ、骨に刺さってるんじゃない?」と思える程の痛み。丸1日は痛くて腕が上に上げられなかった程。そんな経緯から覚悟して望んだ2回目は意外にも「あれ?」と思う程のアッサリ。代わりに多くの人がそうであった様に、私も1日近く、微熱と、それ以上出ているかの様な倦怠感には襲われました。
長年お世話になってる歯医者さんにその旨言うと「それは打つ人の腕の違いだな」だそうな。
でも何が打って良かったって、1回目の接種の直後にやって来た第五波の到来で、打ったその日以降県では連日の様に感染者数の新記録を更新。お盆も勿論帰省どころではありません。配送の仕事では個人的のお宅にもよくお伺いしていますが、それまでとの違いは県だけで自宅療養者がピーク時では1万7,000人を超え、それが現場レベルの我々にまで手に取る様に感じられたという事。
市の保健センターでは、自宅療養となった陽性患者に「パルスオキシメーター」を貸し出していますが、その配達方法は非対面。インターホンを鳴らして、玄関の前に置くというやり方。今まで報道で「今日は**人」と見ても正直ピンと来ていなかったのですが、「扉の向こうは‥」と思うだけで、思わす緊張感に包まれました。
又、ある日、あるお宅に病院からの荷物を届けた際、開けられたドアの向こうには防護服姿の方が見え、自宅療養の方のお世話をしている正に真っ最中なんて事も。
又あるお宅では、一人暮らしの元気なおじいちゃんが、あれ?居ないの? ドアに貼られた連絡先に電話すると、代理の方が「ただ今入院してします」との事。元気になってくれと只々願うばかりですが、未だに会えてません。
サイレンを鳴らして走り行く救急車を運転する隊員が防護服姿というのも何度も目にしました。
宅配BOXに届けるマンションでは、入れた後直ぐには取り出さないのが、もう1年以上前から当たり前。夜には必ず居るお宅なのに、郵便物が溜まりっ放しという所も珍しくありません。
私の配達エリアでは、去年の春以降、もう5件もの飲食店が無くなってしまいました。
9月に入ってからは、一日一日が、新たな不安に駆られ続ける毎日で、今までの人生でこれ以上無い位、「命の危険」を日々感じて、仕事を続けて来ました。幸いそれも10日程でピークも過ぎ、月の後半に入った現在では自宅療養者も約1/3に減少。こちらも又、従来とは異なりワクチン接種率がかなり上がってる今、素人ながらこれ以上の波はもう来ないのでは?と期待しています。これ(ワクチン接種)がもっと早かったら‥と思うのは私だけでしょうか。
今度こそ、宣言が解除されて普通に外で食事が出来る日が来るのを願ってやみません。
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