天然ガス自動車（バイフューエル車）の燃費は?-長距離ならプリウス並！

旧ハイゼットでは、1日でタンク容量の半分以上を消費してしまっていたので、ほぼ毎日、約8kmの遠回りをしてガスの充填に行くという「重労働」を強いられていました。今度のクルマは、ガスの容器の容量が少ないのと、ガソリンを併用して走る事が出来るので、対策として、安定して走行できる「通勤」ではガソリンで、低速の配送業務ではガスを、と使い分けて、２日に１度の充填で済ませ、あとは直帰出来る様にしました。やっぱり環境以上に自分のカラダへの負荷低減も必要ですから（笑）、

今思えば…ですが、そうすると１日100回以上、コンピュータは「始動」（ガソリン）→水温80度以上を感知→ＣＮＧ運転に切り替え　という作業を繰り返す事になりますから、システムへの負担を減らすために逆にした方が良かったかな？…と。
メーカーのシステムを信用していない訳ではありませんが、ことある毎に、整備工場から「（同じシステムを積んだ車で）ここまで距離を走っているクルマはありませんので…」と言われるので、ここから先の耐久性は未知数という次第です。

納車されてから２ヶ月が経った年の瀬。仕事先はお正月休みどころか最大のビックイベント（年○状）の真っ最中ですが、宅配は逆にその間減るので、連休を頂いて実家まで帰省する足とする事にしました。

片道80kmに及ぶ行程は旧愛車でも行けなくはありませんでしたが、高速道路はまともに使えないし、国道ですらそこそこのスピードの流れに乗るとエンジン音がやかましくて敵わない。だからここ暫くはずっとレンタカーを借りて帰省をしていた次第です。
で…４速ＡＴとなり、十分長距離にも耐えられると判断したので、大晦日の朝、一切の仕事の道具を降ろして身軽に。スタンドでガスを補充する際、積載状態用の空気圧も乗用？に落として、いざ実家へ。

そこそこのクルマの量で流れる都市高速を難なくこなし、流れの良い国道へ。流石にレンタカーで借りる小型車程には加速は良くありませんが、その他の一般車の流れに十分についていける走りをちゃんとしてくれます。それでいて、ヘッドフォンの音楽の耳障りにならない程度の静粛性も保ってくれる。道中半ばで少し勾配の急な峠道があり、流石にそこでは5,000回転以上を回して必死に登ったりはしたものの、それ以外は多分、普通の軽乗用車クと殆ど変わらない運動性能で走れたと思います。
２シーターでは家族の移動には適さない。とはいえ買い物には十分なので、まだまだ元気な母にはあちこちと買い物の足にこき使われました（笑）

更に以外な事。帰省した際には一度は必ず、現地で借りたレンタカーで一人海を見にぶらりと走って来るのですが、その道中の高速道路に近い流れのバイパス道路（内緒！-笑）。そんなに古くないマツダのデミオなのですが、後輪辺りからのノイズがハイゼットよりも耳についたのが気になりました。このデミオ。私はマツダ車のハンドリングが好きで、レンタカーを借りる時は必ず「煙草が吸えるマツダ車」というリクエストをするのですが、ドアミラーが馬鹿でかい為、窓を明けて走るとその風切り音がハイゼット以上に気になります。

３日間ののんびりとした帰省を終えて帰路へ。高速道路の渋滞を避けて今度は流れの良い夜の国道を利用しますが、そこでも十分流れに追従した走りをしてくれました。ただ残念だったのが、予め調べておいた市内唯一の24時間営業のガス・ステーションが、お正月休みで臨時休業だった事！でもここでガス専用者だったガスonlyなら、愕然としながら、遠く離れた街と反対方向の郊外の店に渋々と行かねばならなかった所ですが、今回は「ちぇっ！」と思いながらも、直ぐ様ガソリンモードに切り替えて「パワーモード」で残りの帰路を難なく走って自宅にたどり着けました。出発時にフル充填してからそこまでで約160km。ガスだけでロングドライブをしたらどれだけ燃費が伸びるのかを思い切り試したかったのだが。今回はおあずけ。
翌日の初出勤で残りのガスを使い切って、同じく休みの開けたスタンドへ行ってガスの充填。帰省に要した距離を、満タン時から帰省終了時の残量を引いた使用量で割って、その日のガソリン価格（レギュラー124円)を元に消費量を計算すると…換算値で何とリッター辺り２７km！燃費が良いと評判のスズキ・エブリィのＡＧＳ搭載車でも、ここまでは行かないでしょう。カタログ値は40km/Lでも実際は28km/L前後という、条件次第では新型プリウスにも負けない燃費を軽トラで実現できる！これがＣＮＧ車の素晴らしい所です。