天然ガス自動車(バイフューエル車)の感想
そこで、めでたくファースト・インプレッションなんぞ(笑)
■純正ダイハツCNG車の欠点の多くを克服
やはり何と言っても、遮音の効いた上級グレードをベースにCNGへの改造を施しただけの事はあって、「かなり快適」の一言に尽きます。
排気系にも多少手を加えられているのか、ノーマルに比べて低く抑えられたその音は、ちょっと品の良さを感じさせます。多分、「実は今ガソリンで走ってるんだけど、ガスで走っている様に思わせる」為でしょうか(笑)。実際に仕事先でも「音がいい」と言ってくれる人もいて、1日の殆どをクルマと共に過ごす我々の様な仕事には、とても有り難い変更だと思います。
改めて車検証を見ると、「マフラー加速騒音規制適用者」「排ガス燃費影響装置等変更に**のマークが入っていて、それが何なのかは分かりませんが、それが影響していると思われます。
4速ATを選んだのはやはり正解でした。流れの良い国道でもラジオを聴きながらリラックスして走れますから(笑)
コントロール・ユニットの制御により、CNGモードにした状態で、且つ水温が80℃を超えて、初めて燃料がガスへと切り替わります。勿論任意でガソリン運転に切り替える事も出来ますし、操作は走行中でも可能です。
ガソリンと併用してエンジンを回すので、専用車のエンジンの様に圧縮比を上げる事ができません。(ガソリン車の圧縮比は約9.1、CNG専用エンジンのそれは12.0)その分CNGモードでの運転時ではパワーが落ちている筈なのですが、ガソリン走行時と比べても、坂道を除けば、ガスだからと意識してアクセルを踏み込む事は殆どありません。荷物を満載して急な坂を駆ける…なんていう時には、必要に応じてガソリン運転に切り替えて走る事ができます。お陰で旧車の様に信号でのスタードで「前のクルマにぶつけるつもりでアクセルを踏み込む」様な、平静を装っててもその陰でバタバタさせる様な「水鳥走法」はすっかり忘れてしまいました(笑)。
ガスを入れる高圧容器にメーカー車よりも小さな物が使用されている分、分ガスでの航続距離も短い(75L→56L)かと思ってしまうのですが、7割程の容量なのに約8割以上まで走れてしまいます。システムの性能がかなり良いんだと思います。何より、ガスを使い切ってもガソリンで走ればいいだけの話なので、カラになるまで安心して走れます。
これが常に余裕を持ってスタンドに行かなければならないCNG専用車との大きな違いです。
流石に所詮「軽トラック」ですから、ハイウェイをどこまでも…という気にはなれませんが、街乗りならばどんどん使いたくなる。それでいて燃料代は安い!そんなクルマです。
■少なくなった欠点
承知の上でこうなったので、私にとっては「欠点」では無いのですが、ノーマル車からの
改造をする事により、車検上も完全な2シーターになりました。メーカーのCNG専用車よりも小型な高圧容器を積み、荷室の容積を確保する為に搭載位置がより前方に移されている為、後部座席を置いても足を置くスペースがありません。
でも家族のいない私にとっては問題のある事ではありません。
・カーブに弱い。
旧型ハイゼット(S200V)と違って現行(2017年現在)の車両には、フロントにスタビライザーがありません(何でこんな所をケチるの?)。それに更に小型とはいえ重い高圧容器を積んでいますので、積載時のカーブではちょっと足の弱さを感じます。これはサスペンションの「柔らかさ」も起因していると思います。なので、カーブを安全に回れる様、手前で十分なスピードに落とす様気に留める必要があります。
正確な数値は忘れましたが、同じハイゼット・カーゴでもグレードの上と下とでは
サスペンション、特にバネの硬さが異なっている様で、上から二つ目にあたる「デラックス」を選択した私のクルマは、旧車に比べてかなり乗り心地が良くなっています。とはいえ貨物車ですから、積載時には不安という訳でもなく、スピードを抑えてゆっくり走ればいいだけの事なので。
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