私と天然ガス自動車との出会い
私と天然ガス自動車(CNG車)との出会い。それは偶然の出会いでした。
ネット関連の職を諦めて物流企業へと身を寄せるも、リーマンショックで荷物は激減。運送会社の給与にも満足できず。この先どうしようかと不安を抱えながら日々を過ごしていた時、偶然再開した、かつての職場で私を鍛え上げてくれた元上司の「仕事ならあるぞ」の一言。気持ちは一気に大きく傾き、自営業者として軽貨物の仕事(宅配)を選ぶ事になりました。
当初は仕事に使う車両を貸してくれる予定でしたが、それが出来なくなったとの事で
急遽車両探し。予算が無いので「とにかく安いクルマ」を探すしかありませんでした。
実店舗も回りましたが、ネットの中古車サイトを見ていて、「こんなにキレイなクルマ
なのに何でこんなに安いの?」という訳ありそうな1台(笑)を見つけました。でも
「CNG車」…天然ガスで走るクルマ?当時の私はまだ「何それ?」の状態。
え?…でもこれガソリン車じゃないの?
それが、私が「天然ガス自動車」というクルマがあるのを知った初めての事でした。
更に色々とネットで調べてみました。環境に優しく、燃料価格も安い。実車を見に行きました。
これまた宅配業務では必須の「間仕切りカーテン」が装着されていました。多分スタンドの少ない事の方が、買い手側には敬遠されて価格が安いのかな?と勝手に想像したりしました。
(実際中古車サイトで「CNG」で検索した結果のクルマは、多くが他のガソリン車よりも安かった)
でもこれまた因果というものか、数が多くないと言われる充填施設(エコ・ステーション)の一つが、私が働くと予定していた運送会社の目の前にあり、ネックの一つだった「航続距離の短さ」は全く問題にならない事が判明。もう迷う事はありませんでいた。というか、「迷っているヒマ」がありませんでした。
経済性にこだわるには、また別の見方による理由がありました。
私が始めようとしていた軽貨物(宅配)に限らず、運送会社は取扱いの個数であったり、その重量であったり、距離や時間であったり等の違いはありますが、その殆どが成果報酬型の給与体系です。年齢やキャリアに関係なく、「やっている者」が立場上強いという傾向があります。年齢的にも体力のピークを過ぎ、ガンガン回ってしっかり稼ぐという事は今の自分には難しいだろう。ならば平均点を目指せば、ガス車を使う事による燃料費の節約はアドバンテージになる。という考えからです。
かくして勤務していた運送会社には辞表を提出して程なく退社。税務署に「個人事業の開業届け」の届けを出し、そのクルマを購入。元上司のアドバイスを受けて運輸局に軽貨物運送事業の届け出、そしてエコステーションを運営する地元大手のガス会社に、ガス充填の為に必要な「CNGカード」を申し込んで、かくして私の軽貨物運送事業者としての生活がスタートしました。
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