不安を感じさせる便りが・・
ある日、燃料のガスの補充で契約しているガス会社から「アンケート」なるものが送られてきました。
内容はというと、簡単に言えば「何時までガス車を利用し続けますか?」というモノ。
どうやらガス会社に「天然ガス自動車をこれ以上使って欲しくない」向きがあるのかも知れません。
分からないでも無いです。ウクライナとロシアで戦争が始まって以降、LNGを含めたエネルギーの争奪戦が熱を帯びる様になり、家庭で使われているガス同様、自動車用天然ガスの価格も高めで推移して来ました。
特にその年の暮れ辺り。2022年の暮れには単位辺りが200円に迫る高騰ぶりで、流石にこの時だけは私もガスの利用を諦め、ガソリンでの走行を余儀なくされました。
現在(2024年)はどうかというと、依然高めの価格で推移してはいるものの、ガソリンのそれよりは低い価格帯に収まっており、一応「効果アリ」の結果を出すには至ってます。
ただ、これは私が「ガソリンと天然ガス」を比較した場合の話であって、一般貨物事業者の「軽油と天然ガス」を比較した場合となると,勝手は異なります。
身近な所を垣間見て感じた所ですが、、2t車や4t車クラスになると、同価格帯位では燃料代の節約には殆ど貢献できない様で、特に大幅に価格が上昇した2022年末~2023年初頭辺りでは街から天然ガス車のトラックがほぼ消えてしまったという自体も起こりました(何を隠そう、自分もガスを控えてガソリンで走ってた)。
※バイフューエル車を導入してからの、実際に掛かった燃料代とガソリンで走った場合との比較。ガソリン価格はその月の最終で入れた際の価格を元に計算していますので、実際は多少上下しています。ガソリンの金額については仕事上平均とされる「リッターあたり10Km」と仮定して計算。2024年は9月まで。この期間に仕事先を2回ほど変えていますので、年間走行距離が変化しています。
現在(2024年10月時点)ではそれ程ではありませんが、新規に導入するには考えたくなるレベルであります。一般貨物のトラックであれば尚更でしょう。
実際、「日本ガス協会」が公開する資料でも、2023年度の天然ガス自動車の増加数は過去最低であり、軽自動車に至っては何と横ばい、つまり「ゼロ」という有り様です。
【参考URL】日本の普及状況/日本ガス協会
紛争が収まり、エネルギー事情が解決しない限りはこの状況は好転するとは考えにくく、またその可能性も残念ながら低い現在、ガス会社が「いつまで・・?」と伺いを立てる程、状況は決して良くはないのは確かな様です。
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